「部屋の空気がこもっている気がする…」「換気はしたいが、どのくらいの頻度で行えばいいのだろう…」このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
最近は気密性の高い住宅が増えたことで、空気がこもりやすく、湿気やカビ・ダニ・ウイルスなどの影響を受けやすい状態になっています。
しかし、正しく換気を行うことで、空気中の有害物質を減らし、快適で健康的な環境を保てます。
本記事では、換気の主な効果や効果的な換気方法について、分かりやすく解説します。
換気の主な効果
換気の主な効果は、以下のとおりです。
- 換気効果①空気中の有害物質・ウイルスを減らす
- 換気効果②湿気やカビの発生を防ぐ
- 換気効果③集中力・生産性が上がる
- 換気効果④臭いや不快感を軽減できる
- 換気効果⑤空調効率・省エネ効果も期待できる
それぞれ解説します。
換気効果①空気中の有害物質・ウイルスを減らす
換気には、新鮮な外の空気を取り入れ、部屋の中の有害物質やウイルスを外に出す大切な役割があります。
換気を行うことで、ウイルスを含む目に見えない微粒子が空気中に浮遊し続けるのを防げます。
これにより、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症にかかるリスクを軽減することが可能です。
換気効果②湿気やカビの発生を防ぐ
換気は、部屋に湿気がたまるのを防ぎ、カビやダニの発生を抑える効果があります。
最近の住宅は気密性が高く、空気が入らないような作りになっていて、水蒸気が室内にこもりやすいです。
特に冬の時期は、暖かい室内の空気と冷たい窓ガラスの温度差によって結露が発生します。
換気をすれば、湿った空気を新鮮な外気と入れ替えることができます。
その結果、カビやダニの繁殖を防ぎ、建物の劣化も軽減することが可能です。
換気しないことで起こる健康被害については下記で詳しく解説しているので、合わせてご確認ください。
換気効果③集中力・生産性が上がる
換気を行うと、頭がすっきりして、勉強や仕事への集中力を高めることができます。
窓を閉め切った部屋では、呼吸によって発生する二酸化炭素や目に見えない汚れが溜まりやすいです。
室内に汚れた空気が滞留すると、倦怠感や頭痛などの体調不良を引き起こし、集中力の低下につながります。
空気中の二酸化炭素の濃度が1,000ppm以上を目安に、定期的な空気の入れ替えを行うことが大事です。
換気効果④臭いや不快感を軽減できる
換気は、部屋にこもった嫌な臭いや、不快な空気をなくす効果があります。
窓を閉め切った部屋には、呼吸で吐き出す二酸化炭素や体から出る目に見えない分泌物、食べ物やペットなどの臭いが溜まりやすいです。
ガスコンロなど、火を使うことで酸素が減り、一酸化炭素を発生させる危険もあります。
換気効果⑤空調効率・省エネ効果も期待できる
換気することで、エアコンなどの空調効率が高まり、電気代の節約につながります。
たとえば、夏に帰宅したらエアコンを動かす前に換気を行い、室内にこもった熱気や湿気を外へ排出しましょう。
熱気がなくなってから冷房をつければ、エアコンの負担を軽減できます。
効果的な換気の方法
効果的な換気の方法は、以下のとおりです。
- 1回あたりの換気時間と頻度の目安
- 窓が開けられない部屋の換気対策
- 24時間換気システムの上手な使い方
それぞれ解説します。
1回あたりの換気時間と頻度の目安
換気は、1時間に5分から10分程度の時間を数回、分けて行うのが効果的です。
冷暖房を使う夏や冬に窓を長時間開けておくと、調整した室温が変わりやすくなります。
また、換気は1回10分間行うより、5分間の換気を2回行うほうが、空気の入れ替え効果が高くなります。
感染症予防のためにも、厚生労働省は部屋の空気を1時間に2回入れ替えることを推奨しています。
冬の時期は、室内と外気の温度差が大きいため、夏より短めの換気を1時間に2回行うと良いでしょう。
窓が開けられない部屋の換気対策
窓が開けられない部屋でも、工夫次第で空気の入れ替えはできます。
気密性の高い住宅では汚れた空気が溜まりやすいため、空気の流れを人工的に作る必要があります。
たとえば、部屋のドアを開けて扇風機やサーキュレーターを置くと効果的です。
2003年以降に建てられた住宅には、空気を入れ替える「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。
24時間換気システムの上手な使い方
24時間換気システムは、常に電源を入れた状態で正しく使うことが大切です。
このシステムは、約1時間で部屋の空気を半分入れ替えるように設計されていますが、電源を切ると汚れた空気が室内に漂い続けてしまいます。
また、給気口やフィルターの掃除を怠ると、換気をする力が弱まるため、定期的にメンテナンスが必要です。
24時間換気システムについては下記で詳しく解説しています。合わせてご確認ください。
換気を習慣化して快適な空気環境を保とう
今回は、換気の主な効果と、効率よく空気を入れ替える方法について解説しました。
換気を正しく行うことで、空気中の有害物質やウイルスを減らし、湿気やカビ・ダニの発生を防ぐことができます。
また、集中力の向上や臭いの軽減・空調効率の改善などメリットも多いです。
健康で快適に過ごすには、換気扇や24時間換気システムなどの機械換気を上手に活用することが大切です。
24時間の換気設備を検討する際は、ぜひ、リアンコーポレーションへご相談ください。



