「換気をしたいが、花粉やPM2.5が心配…」「窓を開けると冷暖房の効率が落ちそう」このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
換気は季節や天候、住まいの立地条件によって工夫する必要があります。
本記事では、換気を避けた方がよいケースや代替手段、健康的な空気環境を整える工夫について分かりやすく解説します。
換気を「しない方がいい」とされるケース
換気を「しない方がいい」とされるケースは、以下のとおりです。
- 花粉・PM2.5が多い日
- 黄砂や強風、台風時
- 外気温が極端に低い/高い時
- 工場地帯や交通量が多い道路沿い
それぞれ解説します。
ただ、換気しないことで起こることもあわせて確認しておく必要があるので、気になる方は以下の記事を確認してみてください。
花粉・PM2.5が多い日
花粉やPM2.5が多い日でも、やり方を工夫することで室内への侵入を減らしながら、効果的に換気することができます。
具体的には、花粉の飛散が少ない早朝に窓を少しだけ開けて換気し、換気後は掃除をしましょう。
黄砂や強風、台風時
黄砂が多い日や風が強い日、台風の時は、窓を開ける換気は避けましょう。
悪天候で窓を開けられない時は、台所の換気扇などをうまく活用することで、部屋の空気をきれいに保つことができます。
換気扇は空気を外に出す力が強いため、効率よく換気することが可能です。
外気温が極端に低い/高い時
外気温が極端に高い日や低い日でも、換気は必要です。
夏や冬は窓を閉め切りにしがちですが、二酸化炭素の濃度が高まり、頭痛や集中力の低下につながります。
また、湿気によるカビやダニが増える原因にもつながるため、エアコンと組み合わせて適時、換気を行いましょう。
工場地帯や交通量が多い道路沿い
工場地帯や車の通りが多い道路の近くでも、工夫次第で、部屋の空気をきれいに保つことができます。
24時間換気システムを取り付けたり、窓を開けて換気する際に空気清浄機を併用することで、外の汚れた空気の侵入を減らしながら、部屋の換気を行うことが可能です。
換気を避けたいときの代替手段
換気を避けたいときの代替手段は、以下のとおりです。
- 空気清浄機の活用
- 換気システムを導入する
- サーキュレーター・扇風機で室内循環
それぞれ解説します。
空気清浄機の活用
空気清浄機は換気ができませんが、窓を開けたくない時の補助的な役割として使うことが可能です。
たとえば、花粉の多い時期に短時間だけ窓を開けて換気する際、窓の正面に空気清浄機を設置することで、入ってきた花粉を効率よく吸い取ることができます。
窓の換気と組み合わせることで、部屋の空気をより快適に保つことができます。
換気システムを導入する
窓を開けるのが難しい状況では、24時間換気システムが有効な手段です。
窓を開けたくないときは、24時間換気システムを正しく使うことで、快適な室内環境を保てます。
換気システムの導入は、下記で詳しく解説しているので、合わせてご確認ください。
サーキュレーター・扇風機で室内循環
サーキュレーターや扇風機は、それだけで換気の代わりにはなりませんが、窓を開けて換気する際に効果的な道具です。
部屋の中の空気を外に押し出してくれるため、効率が高まります。
サーキュレーターや扇風機を換気の補助として活用することで、部屋の空気の流れをよくし、換気の効果を高めることが可能です。
換気を全くしないことで発生するリスク
換気を全くしないことで発生するリスクは、以下のとおりです。
- 二酸化炭素濃度上昇による集中力低下
- 湿気・カビの発生
- 感染症リスクの高まり
それぞれ解説します。
二酸化炭素濃度上昇による集中力低下
換気をしないと部屋の二酸化炭素の濃度が高まり、集中力が落ちたり頭痛が起きたりします。
空気中の二酸化炭素が増えると、体の中に酸素が行き渡らなくなり、脳が酸素不足になります。
脳の働きが鈍くなると、眠気や思考力の低下などの症状が現れます。
勉強や仕事をする部屋では、定期的に空気を入れ替えることが大切です。
湿気・カビの発生
換気をしないと室内の湿気が逃げ場を失い、カビやダニが発生しやすくなります。
特に現在の住宅は気密性が高く、湿気が溜まりやすい環境です。
カビは湿度が60%を超えると活発になり、ぜんそくやアレルギーの原因にもなります。
換気は湿気を外に逃がし、カビやダニの発生を防ぐために重要です。
感染症リスクの高まり
換気をしないと、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが高まります。
閉めきった部屋だと、人の咳やくしゃみに含まれるウイルスは逃げ場を失い、空気中に充満します。
やがて他の人が吸い込んでしまい、家庭内感染が起こりやすいため、こまめな換気は大切です。
季節ごとの換気の工夫
一年中快適に過ごすためには、季節に合わせた工夫をすることが大切です。
季節ごとの特徴を知らずに換気すると、エアコンの効率が悪くなって、電気代が高くなります。
季節によって換気のやり方を少し変えるだけで、常に快適な室内で過ごすことができます。
まとめ:換気はしない方がいいときもある
今回は、換気を控えた方がよいケースと、その代替方法について解説しました。
花粉やPM2.5・台風や強風時・外気温が極端に高かったり低かったりするときは、窓を開けての換気は適していません。
しかし、空気清浄機やサーキュレーターの活用、24時間換気システムを正しく使うことで、快適な空気環境を維持できます。
当社では、お客様の状況や希望に応じた提案を行っています。
24時間の換気設備を検討する際は、ぜひ、リアンコーポレーションへご相談ください。