「24時間換気がないと健康に悪いと聞くが、実際にどんな問題が起こるのか不安…」「古い家で換気システムがついていないが、どんな対策をすればいいのか分からない…」このようなお悩みをお持ちではありませんか？
現在の住宅は高気密・高断熱化が進んでいるため、換気が不足すると、シックハウス症候群や結露・カビなどのトラブルにつながります。
本記事では、24時間換気がない家で起こりやすい問題や健康リスク、実際にできる対策について分かりやすく解説します。
24時間換気がない家で起こる問題
24時間換気がない家で起こる問題については、以下のとおりです。
- 室内の空気が汚れやすく健康リスクが高まる
- シックハウス症候群やアレルギーなどのリスクもある
- 結露やカビによる住宅劣化
順番に説明します。
室内の空気が汚れやすく健康リスクが高まる
24時間換気がない家では、空気が滞留しやすいため、室内環境の悪化につながります。
たとえば、料理やペットの匂いが残りやすかったり、石油ファンヒーターを使用すれば、一酸化炭素中毒の危険性が高くなったりします。
換気不足は室内の空気が汚れるだけでなく、健康リスクが高まるため、注意が必要です。
換気しないことの危険性については下記で詳しく解説しているので、合わせてご確認ください。
シックハウス症候群やアレルギーなどのリスクもある
24時間換気がない家は、室内の空気が汚れやすいため、シックハウス症候群やアレルギーを引き起こす危険があります。
高気密住宅では、建材から発生するホルムアルデヒド、トルエン、二酸化炭素が室内に充満すると、頭痛やめまいなどの症状を引き起こしやすいです。
また、換気不足によってカビやダニが増殖し、アレルギー性鼻炎や皮膚トラブルを悪化させる原因になります。
結露やカビによる住宅劣化
24時間換気がない住宅は、湿気がこもりやすいため、結露やカビの発生につながります。
高気密・高断熱の家では窓と壁の裏側に結露が生じやすく、クロスや木材の劣化を早める原因になります。
また、カビが増えることで発生するダニやシロアリの被害によって、木材の腐食や構造の弱体化が進みやすいため、危険です。
24時間換気システムの役割
24時間換気システムの役割については、以下のとおりです。
- 室内の有害物質を排出する仕組み
- 省エネと快適性の両立ができる
- 最新の住宅で法的に義務化されている
それぞれ説明します。
室内の有害物質を排出する仕組み
24時間換気システムは、機械で外気を取り込むと同時に、室内の汚れた空気を排出する仕組みです。
約1時間で家の空気の半分以上を入れ替える設計で、シックハウス症候群や一酸化炭素中毒の予防に役立ちます。
家の空気を常に入れ替えることは、家族の健康を守りながら住宅の劣化も防ぐために大切です。
省エネと快適性の両立ができる
24時間換気システムは、省エネと快適さを同時に実現できる大事な設備です。
室内から排出する空気の熱を再利用して新鮮な空気を取り込むため、冷暖房効率が上がり、光熱費を抑える効果があります。
また、新鮮な空気を循環させることで湿気やにおいを排出し、室内が清潔に保てます。
少ない電気代で、一年中快適な生活環境を実現することが可能です。
最新の住宅で法的に義務化されている
24時間換気システムは、2003年の建築基準法改定で新築住宅への設置が義務化されました。
この制度では、室内の空気を1時間あたり半分以上入れ替えることが基準になっています。
義務化された背景には、快適で清潔な室内環境の維持が挙げられます。
24時間換気がない家でできる対策
24時間換気がない家でできる対策については、以下のとおりです。
- 定期的な窓開け換気
- 空気清浄機や除湿機の活用
- リフォームで換気設備を導入する
それぞれ解説します。
定期的な窓開け換気
24時間換気がない家では、定期的に窓を開けて換気することが手軽で効果的な方法です。
1時間に5分ほどを数回行うのが効果的で、サーキュレーターや換気扇を併用すると、さらに効果が高まります。
特に有効なのは、対角線上や上下に位置する２か所以上の窓を開けて風の通り道を作ることです。
空気清浄機や除湿機の活用
24時間換気がない家では、空気清浄機や除湿機を使うと効果的です。
換気不足によって空気中に浮遊するさまざまな汚染物質を除去したり、過剰な湿度を取り除いたりして、室内を清浄に保つ役割を果たします。
このような家電を組み合わせると、快適な空気環境を維持することが可能です。
リフォームで換気設備を導入する
健康と住まいの寿命を守るため、リフォームで換気設備を導入することが大切です。
換気設備を導入することで、室内の有害物質濃度を下げられます。
また、湿気を排出することで、結露によるカビの発生を抑え、住宅の劣化防止にもつながります。
当社の実例は以下で紹介しているので、合わせて参考にしてください。
まとめ：健康被害を防ぐためには24時間換気の環境を整えることが大切
今回は、24時間換気がない家で起こる問題と、その対策について解説しました。
換気が不十分だと、シックハウス症候群やアレルギーのリスクが高くなり、住宅の劣化にもつながります。
健康で長く住み続ける家にするには、24時間換気の仕組みを整えることが大切です。
当社では、24時間365日お客様へのサポート体制が整っています。
24時間の換気設備を検討する際は、ぜひ、リアンコーポレーションへご相談ください。
